「月光仮面」とは1958年（昭和33年）に放送が始まった冒険活劇ドラマで、国産初のTVヒーローである。
頭にはターバンを巻きサングラスに覆面で顔を隠し、全身白タイツに身を包みバイクにまたがりマントをひるがえし、どこからともなくやってくる謎の人。
昭和30年代のヒーローって今見ると、笑っちゃうほどダサいルックスしてるよね。
でもこれが娯楽の少ない時代だったとはいえ、平均視聴率40%最高視聴率67.8%という今では考えられないほどの大人気で、その後のヒーロー番組の原点となったのだ。
しかし、この実写版「月光仮面」は実際には観たことは無い。
私にはアニメ版のカッコいい姿が目に焼き付いている。
正義を愛する者 月光仮面
1972年（昭和47年）の仮面ライダーブームの頃にアニメ化された。
全39話で三部構成。
第1部 サタンの爪シリーズ
第2部 マンモスコングシリーズ
第3部 ドラゴンの牙シリーズ
月光仮面は誰でしょう
主題歌は実写版の歌詞はそのままに、スタイリッシュな曲調に生まれ変わった。
作曲者の三沢郷は同年に「デビルマン」のオープニング、1973年には「エースをねらえ！」なども作曲している。
登場人物
祝十郎（いわい じゅうろう）
祝探偵事務所の探偵。
五郎八（ごろはち）
祝探偵の助手。事務所の階下にある「珍来軒」のラーメンが大好物。口癖は「遅かりしー」
シゲル
祝探偵の助手の少年。
不二子
最初のエピソードで事件に巻き込まれたパラダイ王家の血筋の少女。事件後は珍来軒の養女となり、シゲル達と行動を共にする。
松田警部
警視庁の敏腕警部。祝とは懇意の仲。
月光仮面
どこからともなく現れて「正義を愛す者 月光仮面」と名乗り、悪人をやっつける。
月光仮面のバトルシーンになると背景がサイケデリックな色彩になって、まるで異次元空間で戦っているみたいになるのが特徴。
拳銃をパンパン撃っているイメージがあるが、アニメ版では腰に2丁拳銃を携えているものの滅多に発砲しない。主にムチを使ったアクションで、ベルトに付いている星型手裏剣や月型ブーメランを使用することもある。
月光仮面は「憎むな 殺すな 赦（ゆる）しましょう」をモットーに、敵といえども決して人の命を奪うことは無い。悪人は最後には大ボスに見限られて始末されるパターンである。
エンディングは、なぜ正体を隠して戦っているのか、月光仮面の悲哀がにじみ出る物悲しいメロディとなっている。
すっごくカッコ良くて大好きだったんだけど、 超有名なヒーローの割にはアニメ版は忘れられてる気がする。……おぼえてる？
