タイトルだけでワクワクしてしまう、児童図書における二大ヒーロー夢の共演。
『ルパン対ホームズ』のアニメがあったことを憶えているだろうか。
『ルパン対ホームズ』
1980年前後にはテレビ用長編アニメがたくさんあり、『ルパン対ホームズ』も1981年に「日生ファミリースペシャル」で放送された。
だが、なぜかほとんど憶えていないのだ。
確かに観たのだ。ルパンの格好いい絵柄ははっきり憶えているのだが、内容もホームズの姿も思い出せない。
原作はモーリス・ルブランが書いた「アルセーヌ・ルパン」シリーズ作品のひとつなので、当然ルパンが主役であるからホームズは引き立て役になるのだ。
「東映まんがまつり」でマジンガーZとデビルマンがタッグを組んで大活躍! みたいな展開にはならないのが、ホームズファンには腹立たしい。
ルブランが「ルパンシリーズ」に初めてホームズを登場させた時はホームズの名をそのまま使用したのだが、いろいろ差し障りがあったのだろう(そりゃそうだ)。その後はホームズの字面をいじって「エルロック・ショルメ」と改名し、別キャラということにして本作が書かれた。
しかし日本では、あえて「ホームズ」に戻して翻訳するのが通例となっているので、『ルパン対ホームズ』のホームズは本来「ショルメ」であるのだ。
だがしかし、このアニメでのホームズの印象が無いのは何故なのだ。当時はまだそれほどホームズ大好き!という訳では無かったし、原作の文庫本を自分で買ったのもホームズよりルパンの方が先だったのだけど。
ちなみにキャストは、
アルセーヌ・ルパン=広川太一郎(後の1984年には犬のホームズ!)
シャーロック・ホームズ=山城新伍
ウィルソン(ワトソン)=なべおさみ
ガニマール警部=永井一郎
うーん、思い出せない。
だから、もう一度ぜひとも観て確かめたいのだ。一体どんなホームズだったのかを。
忘れてしまいたいほど酷いホームズ像だったのか。あるいは……?
昨今は懐かしい作品がBSやCS、動画配信でいろいろ観ることができるが、この作品はなかなか観る機会が訪れない。
ソフト販売もされておらず情報も少ない幻の作品であるが、昨年サウンドトラックCDが発売されたのである!
「Colombia Sound Treasure Series」
過去に放送された数々の作品の中から、未商品化・未CD化の劇中BGMを中心にリリースしていくシリーズです。
「ルパン対ホームズ」オリジナル・サウンドトラック
―ルパン音源、最後の秘境。モダンジャズやミュゼット、パリの香りをまとった極上のカクテルミュージック―
1981年にテレビアニメスペシャルとして放送された『ルパン対ホームズ』のオリジナル・サウンドトラックが初CD化!!
玉木宏樹による軽快なジャズサウンドが冴え渡る。
ダイジェスト視聴できます
カッコいい!
おフランスの薫り漂うすてきな音楽。
ルパンが颯爽と駆け抜けていく様子が目に浮かぶ。
ああ、映像も観てみたい!
CDだけでなく、今度はDVDも発売してくれないだろうか。