今週末の土曜から「名探偵ポワロ」の再放送が始まりますね。
ポワロといえば先日、ポワロの吹き替えをしていた熊倉一雄さんが亡くなりました。
「ひょっこりひょうたん島」とか「ヒッチコック劇場」とか名演は色々あるけど、私のイメージはやはり鬼太郎の主題歌とポワロですね。
熊倉さん、じつはポワロのドラマに出ています。
名探偵 赤富士鷹(全2話)
アガサ・クリスティーのポワロ作品を原作にした、2005年に放送されたドラマ。今年の初めにも日本版ポワロのドラマがありましたが、10年前にもあったのです。
第1話『ABC殺人事件』には熊倉一雄が出ている
昭和初期、古書店屋の主人 赤富士鷹(あかふじ たかし)は数々の事件を解決してきた名探偵。キャラ設定はかなりアレンジされてますね。
ポワロにあたる赤富士を演じるのは伊東四朗。
なぁんだ熊倉さんがポワロじゃないのねと思ったあなた、残念!
一場面しか出てきません。ファンサービスですね。
ポワロの相棒ヘイスティングスにあたる人物は、赤富士の旧友の息子 如月大正(きさらぎ たいしょう)がフランスから赤富士を訪ねてやってきて居候します。
演じるのは塚本高史。
原作ではポワロがフランス語をしゃべるけど、このドラマではフランス暮らしだった如月くんが「マドモワゼェ〜ル」とか言っちゃいます。
戦前のレトロモダンな時代のドラマには欠かせない「明治村」でロケもされていて、とても魅力的な映像になってます。
いいですよね、明治村! 私、大好きな場所です。
でも、行こうと思えばいつでも行ける距離なんだけど、これまで遠足を含めても数回しか行ってません。
西洋建築と和風建築が混在した風景を実際に見てみたいですね。
と、ここで今週のお題「行ってみたい時代」をぶっ込んでみました。
第2話『愛しのサンドリヨン』には吹石一恵が出ている
原作は「ゴルフ場殺人事件」ですがゴルフ場は出てこないので改題してます。
サンドリヨンとはシンデレラのフランス語読み。
惚れっぽい如月くんが、フランス語のシンデレラの本を売りにきた女性に一目惚れします。その女性を演じるのは最近話題になった吹石一恵です。
ミステリ好きな私ですが、実はクリスティーの原作をちゃんと読んだのはここ数年のことで、ドラマの放送時は未読だったのです。
クリスティーが面白いのは間違いないと分かっていたけれど何しろ作品数が多い。一冊買ってしまったら、コレクション癖のある私は次々と買いまくってしまうのは目に見えていたので敢えて避けてました。有名な作品はネタバレしているので今さら読むのもなぁ、と言い聞かせて。
しかし今では見事に本棚一段がクリスティー文庫で真っ赤に染まってます。
原作を読んだ今、改めてこの日本を舞台にうまくアレンジされたドラマをもう一度観たいんだなー!
ポワロの再放送のついでに「赤富士鷹」も再放送してくれないかなー!