ミステリーの女王アガサ・クリスティー原作の英国ドラマシリーズ。
リマスター版になって英国ののどかな風景が美しい!
ロンドン郊外のセント・メアリ・ミード村で編み物や庭いじりを楽しむおばあちゃん。
安楽椅子探偵のイメージがありますが、意外とあちこち動き回り事件の鍵をちゃっかり見聞きしている姿も微笑ましい。
このシリーズは、ホームズやポアロのシリーズも人気の英国グラナダTV制作。
ホームズはジェレミー・ブレット、ポアロはデビッド・スーシェのイメージが確立していますが、ミス・マープルはシリーズ途中で役者が交代しています。
このグラナダ版以前に英国BBC制作のシリーズがあり正統派マープルと言われていますが、誰が演じたマープルが良いかは見る人の好みによって意見が別れると思います。
ホームズやポアロは個性的なキャラですが、マープルは一見ごく普通のおばあちゃんなので決定的なイメージをしにくいかもしれません。
BBC版
ジョーン・ヒクソン(声:山岡久乃)
クリスティー本人から「歳をとったらマープルを演じて欲しい」と言われていたというヒクソン。
原作長編12本を忠実にドラマ化。まさに正統派ですがやや地味な印象で、ドラマの作りもちょっと古くて退屈かな。
グラナダ版
第1~3シーズン=ジェラルディン・マクイーワン(1,岸田今日子、2・3,草笛光子)
第4~6シーズン=ジュリア・マッケンジー(藤田弓子)
マクイーワンは小柄で可愛らしい。声は岸田の死去により変更になった。印象はずいぶん違うがどちらも素晴らしく善し悪しは決め難い。
マッケンジーに交代した理由はわからないが、落ち着いた印象で好感が持てる。声の藤田弓子がマッケンジーそっくりで驚く。
BBC版のイメージが定着しているところへ新たに制作するということで工夫したためか、原作をかなりアレンジしており、マープル作品ではない原作も使われていて、マープルの事件への関わり方が強引な気がします。
と言いつつ原作を全部は読んでいないし、しっかり読み込んでもいないので「ここが原作と違う」などと野暮なことは言わず、純粋に楽しんでます。
ポアロも再放送して欲しいー!!!