フジテレビ開局55周年特別企画ということで豪華キャストを揃え、三谷幸喜が海外の既存の映像作品をかなりリスペクトした作品に仕上がっています。
印象は1974年製作のイギリス映画に近い感じか。
ポアロの決定版といわれるデビット・スーシェのTVシリーズのオリエントはこの映画版のイメージを払拭するためか、重苦しく暗い作品になっているので。
しかし野村萬斎演じるポアロ役にあたる名探偵:勝呂(すぐろ)の奇妙な小男っぷりが、かなり滑稽で賛否が分かれそう。
原作においてもポアロはイギリスでフランス語なまりの英語を話し、周りから浮いている存在だが、野村萬斎の演技がとにかく不自然なしゃべり方をするのだ。
気味が悪いくらい滑稽で、もし三谷作品と知らずに観たら憤慨するレベルw
古畑任三郎の例もあるように、奇妙なしゃべり方をさせるのが好きなのか。
野村萬斎がもともと芝居がかったしゃべり方なので、あそこまでデフォルメしなくても良かったような。でも見慣れてくるとクセになりそうw
それに、スーシェのTV版を観てしまうと映画のポアロがとても不自然に見えるので、もしかすると案外似ているのかもしれない。
改めて映画を見直したくなりました。
第1夜は原作に忠実ということで、全体的には満足な出来映え。
豪華列車も素晴らしい仕上がりです。
第2夜は三谷オリジナルなので、どれほどスゴいことになっているのか?
モーレツに楽しみです!