原作:アガサ・クリスティー×脚本:三谷幸喜で『オリエント急行殺人事件』がドラマ化されたのが2015年1月のこと。
舞台はイギリスから日本へ変更され、野村萬斎が演じた名探偵ポアロのキャラクターには度肝を抜かれました。
あれから3年。
なんと! 第2弾の放送です!
まさかあの勝呂武尊(すぐろ たける)がまた見られるとは!!!
『黒井戸殺し』
ミステリファンには一目瞭然。原作は『アクロイド殺し』ですね。
『アクロイド殺し』は『オリエント急行殺人事件』と並び評される、アガサ・クリスティーの代表作。
物語の語り手の設定が、フェアかアンフェアかと大論争を巻き起こした問題作でもあります。
それゆえ映像化は難しいと言われており、もちろん日本では初映像化となります。
それを、あの野村萬斎のポアロでドラマ化というのだから、どれだけぶっ飛んだ作品になるのかと、もう楽しみで楽しみで仕方ありません!
では『オリエント急行殺人事件』のときと同じように、原作とドラマの登場人物を見比べてみよう。
登場人物
名探偵 勝呂武尊(野村萬斎)
エルキュール・ポアロ
『アクロイド』では探偵業を引退している。
エルキュールはヘラクレスのフランス読みなので、ギリシャ神話から日本神話へ置き換えてヤマトタケル(日本武尊)の名前に。
富豪・黒井戸禄助(遠藤憲一)
ロジャー・アクロイド
大富豪の地主。
アクロイドが黒井戸。そのままですね。
禄助の義理の息子・兵藤春夫(向井理)
ラルフ・ペイトン
ロジャーの義子。
ペイトン、兵藤。うん似てる。
禄助の義妹・黒井戸満つる(草刈民代)
セシル・アクロイド夫人
ロジャーの義妹。
セシル、みつる。微妙。
禄助の姪・黒井戸花子(松岡茉優)
フローラ・アクロイド
セシルの娘。
フローラ、花子。ばっちりですね。
秘書・冷泉茂一(寺脇康文)
ジェフリー・レイモンド
ロジャーの秘書。
レイモンド、冷泉。池=ポンドからの連想か?
執事・袴田次郎(藤井隆)
ジョン・パーカー
ロジャーの執事。
パーカー、はかまだ。いいかんじ。
女中頭・来仙恒子(余貴美子)
エリザベス・ラッセル
アクロイド家の家政婦。
ラッセル、来仙。来仙という名字は初めて見ました。
女中・本多明日香(秋元才加)
アーシュラ・ボーン
アクロイド家の小間使い。
ボーン、本田。アーシェラ、明日香。絶妙。
禄助の旧友・蘭堂吾郎(今井朋彦)
ヘクター・ブラント少佐
ロジャーの旧友。
ブラント、蘭堂。うまい。
未亡人・唐津佐奈子(吉田羊)
フェラーズ夫人
キングズ・バドック荘の未亡人。
フェラーズ、唐津。微妙。
医師・柴平祐(大泉洋)
ジェイムズ・シェパード
医師で、ロジャーの友人。
シェパード、柴。なんとなく似てる。あるいは犬つながり。
柴医師の姉・柴カナ(斉藤由貴)
キャロライン・シェパード
ジェイムズの姉。
キャロライン、カナ。いまいち。
復員服の男(和田正人)
チャールズ・ケント
事件当日、屋敷を訪ねてきた正体不明の男。
ケント、正人。うん、まあね。
黒井戸家と唐津家の顧問弁護士・鱧瀬弁護士(浅野和之)
ハモンド
弁護士。
ハモンド、鱧(はも)。
警部・袖丈幸四郎(佐藤二朗)
ラグラン
警部。
ラグラン袖ってどんな袖だっけ。
またしても原作からのダジャレネーミングが効いてますね。
事件の舞台であるキングズ・アボット村は、殿里村だそうだ。
放送日
2018年4月14日(土)夜8時から。
原作のポアロよりも、さらに輪をかけて胡散臭い名探偵・勝呂。
クセになりそう……