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ささきいさお主演の特撮時代劇『妖術武芸帳』DVD-BOX発売!

特撮

明日5月16日はアニソン界に君臨する ささきいさお氏の誕生日。

そして今年はデビュー55周年でもある。

私は1970年代に子供時代を過ごしたので、ささき氏の歌うアニメ・特撮の主題歌をたくさん聴いて育った。『宇宙戦艦ヤマト』や『銀河鉄道999』はテッパンだが、氏が1973年に初めて歌ったアニソン『新造人間キャシャーン』が特にお気に入り。

アニソン歌手として有名なささき氏であるが、私の親世代には「和製プレスリー」と呼ばれたロカビリー歌手として知られている。

歌手と並行して俳優としても活躍しており数々の作品に出演しているが、やはり洋画の吹き替えや『科学忍者隊ガッチャマン』のコンドルのジョー役など声の出演の方が有名で、自身が特撮時代劇で主演していたことを知る人は少ないだろう。

妖術武芸帳(1969)

佐々木功(ささきいさお)主演の特撮時代劇。全13話

江戸時代初期、婆羅門の妖術師・毘沙道人とその手下どもが日本侵略を企み暗躍。それに対抗するべく、江戸幕府の権力者・香火主(こうたき)殿は、神変抜刀流の使い手・鬼堂誠之介(きどう まことのすけ)と、公儀隠密の豪傑僧・覚禅(かくぜん)に助けをかりた――。

鬼堂誠之介=佐々木功

香火主(こうたき)殿=月形龍之介

覚禅=藤岡重慶(アニメ『あしたのジョー』丹下段平)

毘沙道人=原健策(『仮面の忍者 赤影』第3部 暗闇鬼堂

当時は観ることができなかったが、90年代頃に懐かしの特撮ヒーローの選り抜きエピソードを放送していた番組があって、その時に数話だけ観たことがある。

往年の時代劇映画スターの月形龍之介や名優 原健策を配し、かなり力を入れて制作されたであろう本格特撮時代劇であるが、「本格」にこだわり過ぎたためかビジュアルが普通の時代劇スタイルで地味なんだよね。若いささき氏はカッコいいけど、いまいちパッとしないのが残念。主題歌も歌っていないし。

妖術の特撮が売りだったけど、『赤影』みたいに奇妙キテレツな敵や時代設定を無視したハイテク武器などの派手さが無いと、やはり当時のガキンチョには受けなかったんだろう。1年の放送予定がわずか13話で打ち切りになってしまった。

打ち切りではあるが、『赤影』と同じように元々13話でひと区切りの構成だったので、ストーリーは破綻せずに無事終了したようだ。

もしこの作品がヒットしていたら、ささき氏は俳優としての活動がメインとなりアニメに活躍の場を移すことは無かったのかもしれない。

今では知る人ぞ知る幻の作品となっているが、ついにDVD-BOXが発売される。

待ち望んでいた人も多いだろう。一見の価値有りですぞ!

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